ADHDと診断された。仕事はどのように向き合えばいいの?
私ってADHD?仕事が続かないときはどうすればいいの?
ADHDの診断をうけた。仕事とはどのように向き合えばいいの?
私ってADHD?仕事が続かないときはどうすればいいの?
上記についてお伝えいたします。
こんにちは!三重県松阪市にある就労支援事業所ミライクの山下です。今回は、「ADHD」についてお話します。
日本では、「注意欠如多動性障害」といわれ、発達障害に含まれます。子供のころは、周囲から「やんちゃ」や「落ち着きのない子」などと思われていた方が、そのまま成人となり、仕事でミスを頻発するなどで発覚することがあります。
では、ADHDの方はどのように仕事と向き合えばよいのでしょうか?その方法について説明します。
目次(見たいところからチェック!)
ADHDの特徴
発達障害の1種であるADHDは、同じ発達障害のASD(自閉スペクトラム症)との区別が難しい病気です。両者の違いを比較してみましょう。
■ADHDの特徴
- 不注意によるミスが多い
- 人とぶつかることがある
- ものを落とす
■ASDの特徴
- こだわりが強い
- 対人コミュニケーションが苦手
- 人と目を合わせて話ことができない
- 環境の変化に敏感
両者の違いからも、ADHDは、「不注意」「多動」「衝動」の3つの特徴が目立ちます。
不注意の場合は、仕事をする上で、以下が目立つことがあります。
- スケジュールの管理が苦手
- 人から頼まれたことをすぐに忘れてしまう
- 同時に複数の仕事を進めることが苦手
- 大切な書類を失くす
- 会議などの場面で「集中していない」と評価される
多動や衝動の場合は、仕事をする上で、以下が目立つことがあります。
- 物事を考えて行動することができない
- 計画に沿った行動ができない
- 空気を読めない発言をしてしまう
これらの特徴が影響し、人間関係の悪化や仕事のミスが頻発することで、「働きづらさ」を抱えることがあります。
実は凄い!ADHDが活かせるお仕事?
一見、ADHDは「仕事に悪影響」という印象を持ちます。しかし、実は症状が活きる!という場面もあるんです。一例を見ていきましょう。
企画
ADHDの衝動性は、「思ったことをすぐに発信してしまう」というデメリットがあります。一方で、「発言量が多く、ときに良いアイディアを発信することがある」というメリットがあります。この特性により、例えば「量」が重視される企画関係の仕事であれば、他の人がアイディアを出せない場面で、能力が活きることもあります。
営業
営業活動にも様々な種類があります。直接お客様と接触して進める営業もあれば、テレアポ営業として、電話を使用してアポイントを取るものもあります。テレアポ営業であれば、相手と直接顔を合わせることがありません。また、変に空気を読まず、物事をストレートに発言することで、簡潔なコミュニケーションが実現できるかもしれません。
ADHDがあるけど仕事とうまく関わっていく方法は?
大きく2つのポイントがあります。それは、「①自分のことを具体的に知っておく」「②相性のよい仕事を見つける」になります。それぞれを見ていきましょう。
自分のことを具体的に知っておく
自分自身が得意なことや苦手なことを具体的に把握することが大切です。
- どのような作業でミスが多いのか
- どのような作業環境であれば集中できるのか
- どのような仕事が得意なのか
- ミスをすることに対して、どのような対策があればミスを減らすことができるのか
これらの情報をまとめておけば、職場に配慮して欲しいポイントなどを具体的に伝えることができます。
相性のよい仕事をみつける
ADHDは、環境によって特徴の目立つ度合いが大きく変わります。裏を返せば、適切な職場を事前に見つけることができればストレスを大きく軽減して仕事を行うことが可能です。やみくもに就職先をみつけるのではなく、就職先の仕事内容や職場環境などを事前に把握することで、ストレスなく長く働くことに繋がります。
ADHDが就職に向けて得られるサポート(三重県に住んでいる方)
三重県内には、ADHDの方に対して仕事をサポートしている以下の窓口があります。必要に応じて活用を検討していいかもしれません。
障害者就業・生活支援センター
障害者の生活や仕事を包括的にサポートしている窓口として、障害者就業・生活支援センター(通称、「ナカポツ」)があります。三重県内には、9箇所のナカポツがあり、自宅からの通いやすさを考慮して、相談することができます。
就労移行支援
障害者の一般就職に向けて、必要なスキルや就職のサポートをうけることができます。特に、一般就職前に「企業実習」を積極的に受けることができるため、実践を通じて自身のお仕事に対する課題を把握することができます。
その他にも、障害者の就職を手厚く支援するために、事業所独自の取り組みを行っていることもあります。気になる事業所には、1度問い合わせて見るのが良いです。
[ミライクの就労移行支援の特徴]
- 管理栄養士が監修した昼食が無料
- 看護師が在住し、体調を徹底的にサポート
- 駅からの送迎などをサポート
就労継続支援
今すぐに一般就職を目指すのが難しい方に対して、「お仕事の機会」を提供するのが就労継続支援になります。専門職員のサポートを受けながらお仕事に携わることができます。また、実際に仕事を行った分だけ、工賃・賃金(収入)を受け取ることができます。
事業所によって、実施している作業内容がことなるため、「自分にあった仕事」を見つけて利用することができます。
[ミライクの就労継続支援(B型)]
- 地元企業と連携した豊富な仕事
- 個々の障害者の能力に合わせて提供できる仕事
※食事や体調管理、送迎サポートは就労移行支援と同じ

ハローワーク
ハローワークには、障害者向けの求人を専門的に取り扱う部署があり、「障害者雇用に理解がある企業」の情報が豊富です。必要に応じて、窓口担当者が相談に乗ってくれるため、現在のお悩みや仕事上のミスなどを踏まえて就職先を見つけることが可能です。
まとめ
ADHDの方でも、必要な支援を受けることで適切な就職先を見つけることができます。また、適切であれば、ADHDの症状を逆に活かせることがあります。是非、一人で悩まず、地域の相談窓口をご活用ください。ミライクでは、三重県松阪市で就労移行支援・就労継続支援B型を実施しているため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。