就労支援事業所ミライク

ミライク

【要チェック】統合失調症になったときに仕事はどうする?|三重県ミライクの取り組み

統合失調症があるけどお仕事をしたい

統合失調症になってお仕事する場合は、何に注意すればいいの?

上記について、解説いたします。

こんにちは!

三重県松阪市にある就労支援事業所ミライクの山下です。今回は「統合失調症」について解説します。

統合失調症があるけど仕事をしたいというとき、一体どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?まずは、正しく症状を理解することが大切です。今回は、統合失調症の一般的な知識と、お仕事につなげるために注意する必要があることについて解説します。

統合失調症とは

統合失調症について、「聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか?

厚生労働省の報告では、統合失調症は、国内の患者数で80万人いると言われています。加えて、国民100人に1人が何かしらの症状を発症すると言われるほど、「身近な病気」と言っても過言ではありません。

職場の同僚や上司・部下だけでなく、自分自身も発症する可能性がある病気です。

どのような特徴がある病気なのか、知ることで、大切な人の適切な対応を取ることができます。

どのような症状が出るの?

統合失調症は、「思考がまとまりづらくなる病気」と表現できます。

思考がまとまらない状況には、普段は見られないような症状がでる「陽性症状」、普段見られるはずの症状が消える「陰性症状」があります。

その他にも、注意が散漫になったり、作業のスピードが低下するなど、「認知障害」が生じることも特徴になります。

なぜ発症するの?

まだ完全な原因がわかっていません。1説では、脳内の神経伝達物質の異常と考えられています。そのきっかけとして、心理的なストレスが原因と考えられているため、就職や結婚など、ライフスタイルが大きく変化するタイミングで発症するケースがあります。

イメージ:脳の神経伝達物質

治療法は?

薬物療法や作業療法、心理社会的治療などを実施します。症状の特徴として、発症からの時間経過で状態が変化するため、定期的な通院と症状の変化を主治医に正確に伝える必要があります。

日本では、服薬により症状をコントロールする治療が選択されますが、患者自身の意欲による影響を受け、服薬習慣が安定しないということもあります。統合失調症の薬は、症状が軽減した後も、一定期間服薬を続ける必要があるため、自己中断は危険です。

仕事との向き合い方

自分自身が病気の特徴を理解する

統合失調症がある場合、いつ・どのタイミングで症状が変化するか予測しづらいです。「これって症状?」と怪しい現象が起こることもあります。まずは、自分自身が病気ついて、「どのような現象に注意する必要があるのか」分かっておく必要があります。

自身の病気の特徴をまとめ、どのような支援が必要であるか見える化する

統合失調症は、人によって症状の個人差があります。お仕事を行うためには、会社に必要な支援を求められるよう具体的に準備する必要があります。

「何をまとめればいいか分からない」という場合、最低でも以下の項目は整理しましょう。

  • 現在の治療状況、通院頻度、服薬頻度
  • 作業における得意なこと
  • 作業における苦手なこと
  • コミュニケーションにおける得意なこと
  • コミュニケーションにおける苦手なこと
  • 自身の統合失調症の症状が強いとき、どのような症状が出るか
  • 好き/嫌いな環境

これらの情報が明確であると、会社として検討している作業との適性を判断することができます。必要に応じて、作業環境が変わることがありますが、より働きやすい環境に変化することが期待できます。

働き始める前に、実際に体験してみる

実際に就職する前に、可能な限りお仕事を体験しましょう。これは、せっかく就職できた後に、「やっぱり合わないから」を理由に退職することを防ぐためです。就職活動は体力や時間を使うため、可能な限りミスマッチを防ぎたいところ。これは、働く側も企業側も同じことを思っています。双方にとってメリットがある取り組みが実習になります。

実習は、自分自身で依頼することもできますが、例えば障害者の就職をサポートしている地域の機関を活用することで、より効率的に進めることができます。

三重県で得られる支援

三重県には、障害のある方の仕事復帰を専門的に支援している以下のような窓口があります。

  • 就労移行支援事業所
  • 就労継続支援事業所
  • 障害者就業・生活支援センター
  • ハローワーク

例えば、就労支援事業所を活用することで、福祉の専門スタッフによる客観的な体調評価や自分自身が得意な仕事を理解することができます。ご自身の方向性を踏まえて、「一般就職を目指すコース」(就労移行支援)と「できる限りの仕事を行うコース」(就労継続支援)の2パターンで進めることが可能です。一般企業が運営している場合には、事業所によって「医療スタッフがいる」「健康食が無料」「通所のサポートが受けられる」などのメリットがあります。

その他、障害者就業・生活支援センターやハローワークの支援を受けることで、統合失調症があっても積極的に受け入れてくれる三重県内に企業について知ることができます。

ご自身の進みたい方向性を踏まえて、適切な支援をうけていただければ幸いです。

引用

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_into.html