うつ病ってどんな症状なの?
うつ病になったらどのように対応するの?
三重県でうつ病になったら、どうやって仕事に復帰すればいいの?
上記のお悩み、解決いたします。
こんにちは!三重県松阪市にある就労支援事業所ミライクの山下です。今回は「うつ病」について解説します。
精神障害の中でもうつ病は比較的よく聞く病名です。実際にうつ病でお悩みの方も多くいらっしゃるかと思います。18歳以上の方であれば、特に気になるのが「仕事との関わり方」ではないでしょうか?
三重県で障害者施設を運営している実績を踏まえ、「うつ病になったら、どのように仕事と向き合えばよいのか」、「三重県在住の場合にどのような場所に支援を受けられるのか?」、これらについてお伝えしていきます。
目次(見たいところからチェック!)
そもそも「うつ病」とはなんなのか
「うつ病」とは一体なんなのでしょうか?
一般的なイメージは、「気分が沈んでいること」と考えがちです。しかし、実際にうつ病の症状は気分だけに限らず、多岐にわたります。
WHO(世界保健機関)が定める国際的な疾患分類(ICD10)で、うつ病は以下に位置付けられています。

うつ病は、精神障害のなかでも気分障害の1種であり、双極性障害の一部です。
実際には、うつ状態(気分が沈んでしまっている状態やその他の症状)が2週間以上続いた場合に、うつ病と診断されることがあります。
症状の特徴として、ものごとの捉え方や考えが否定的になることがあげられます。
どうしてうつ病になってしまうのか
なぜうつ病になるのかは、正確にはわかっていません。
ただし、環境の変化や身体の異常などにより、「過度なストレス」が要因で発症すると言われています。
実際に仕事を行っている方が発症する場合には、以下にあるような状態が続くケースが多いと考えられます。
- 苦手な業務を続けている
- 顧客のクレーム対応など、過度なストレスにさらされる仕事についている
- 職場内の人間関係が悪く、常に人に気を使う必要がある
ただし、「ストレス」の感じ方は人それぞれ異なります。一見普通の職場環境に見えても、「周りの人は大丈夫だけど、自分は苦手」という状態により、気が付かないまま身体に異変が生じることもあります。
特に、以下のような性格の方は、うつ病を発症しやすいと言われています。
- まじめ
- 責任感がつよい
- 周りから自分のことをよく思われていたい
- 周りの人の「ひそひそ話」をみると自分のことを話されていると感じる
- 些細な変化が気になり完璧でないと気がすまない
うつ病の症状と治療方法とは
様々な症状がありますが、代表的なものは以下のとおりです。
- 気分が上がらない
- 興味が持てない
- 過食(体重増加)
- 食欲不振(体重減少)
- 睡眠不足
- イライラ感
- 身体が俊敏に動かない
- 何か考えようと思っても頭が回らない
- ちょっとしたことで強く疲れる
- 死ぬことについてよく考えてしまう
上記の症状の一部が2週間以上続いた場合に、うつ病と診断されることがあります。
診断された場合、主に実施する治療は①休養、②薬物療法、③精神療法となります。
休養をとる
心身の休息をしっかりと取ります。長くストレス環境に身をおいていたことで発症している場合には、一度ストレスから距離をおいて、回復を図りましょう。休養期間は、主治医としっかりコミュニケーションをとり、処方された薬などを服用しながら、自身のストレス発散となる対応を実践しましょう。また、有酸素運動など、適度な運動が体調管理に良いとされており、休養期間中に実践できると更に良いです。
薬物療法
主治医から処方された抗うつ薬などの薬物療法は有効です。ただし、薬は主治医の指示をしっかりと聞き、用法・容量を守りながら服用することが大切です。自己判断で服用の有無や量を変えてしまうと、さらなる症状の悪化など、危険性が増します。
精神療法
他者との対話を通じて自身の考え方に柔軟性を持つことでストレス対策につながることがあります。うつ病の場合、一般の人があまり気にならないことも、患者にとっては過度にストレスとなることがあります。これは、ものごとの考え方が限定的であり、いわゆる「柔軟な思考」が欠けている状態などが要因です。そこで、他者との会話を通じて、自身の考えを振り返る機会をもうけることで、客観的に自分の思考パターンに気がつくことがあります。
三重県にもある!うつ病だけど仕事をしたいときの対応
うつ病があっても仕事をするために大切な考え方があります。
それは、「1.うつ病と向き合って仕事をする、2.適切な支援を受ける」この2点です。
うつ病と向き合って仕事をする
ポイントは以下の項目です。
- 自分のスケジュールを見直し、睡眠の時間をしっかりと確保する
- 自分の症状を理解し、注意サインが出たら休む
- 会社の他の職員、上司などに自分の症状について伝え、理解を得る
精神障害は、「気持ちの課題」などと言われた時代があるように、症状が見えづらく、とても分かりづらいです。よって、他者に支援を求めることが難しい病気でもあります。まずは自身の体調と向き合う時間を作りましょう。その時間を生かして、体調を具体化できると、周囲に助けを求めることができるようになります。
自分の体調と向き合うためには、気力を保つ必要があります。そのためには睡眠時間をしっかりと確保しましょう。睡眠時間は、脳のリフレッシュは気持ちの安定にとても大切な時間です。生活リズムを見直しましょう。
適切な支援を受ける
では、どのように自分のうつの症状を具体化すればよいのでしょうか?これは、自分一人で実現することは難しいと考えられます。なぜなら、情報は自分自身で判断できるものだけでなく、他者からの評価も大切だからです。三重県にも、以下のような窓口でうつ病のある方のお仕事に関する支援を受けることができます。
- 就労移行支援事業所
- 就労継続支援事業所
- 障害者就業・生活支援センター
- ハローワーク
就労支援事業所を活用することで、福祉の専門スタッフによる客観的な体調評価を受けることができます。ご自身の方向性を踏まえて、「一般就職を目指すコース」と「できる限りの仕事を行うコース」の2パターンで進めることが可能です。一般企業が運営しているバイには、事業所によって「医療スタッフがいる」「健康食が無料」「通所のサポートが受けられる」などのメリットがあります。

その他、障害者就業・生活支援センターやハローワークの支援を受けることで、うつ病の理解がある就職先の情報などを得ることができます。
ご自身の進みたい方向性を踏まえて、適切な支援をうけていただければ幸いです。
三重県の障害者就業・生活支援センターに関する情報は、以下からも確認可能です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。