障害者就労に対して受けられるサポートは?
障害があるけど就職したい!でも仕事が続くか不安。。
上記のお悩みを解消いたします。
こんにちは!就労支援事業所ミライクの山下です。三重県松阪市で、病気や怪我による障害でお仕事にお困りな方に就労支援を行っています。障害があっても就職を目指す方にとって、就職後の職場定着は不安のひとつです。確かに、全国的に見ると障害者の「1年間職場定着率」は約60%です。しかし、地域機関が実施する障害者の職場定着サポートを活用することで、定着率は80%を超えます。いったい、どのようなサポートが受けられるのでしょうか?今回は、障害者に提供する職場定着サポートの内容について解説いたします。
目次(見たいところからチェック!)
全国的な障害者の職場定着事情
障害者の一般企業での職場定着状況に関して、以下のような統計データが存在します。
項目 | 身体障害 | 知的障害 | 精神障害 | 発達障害 |
---|---|---|---|---|
就職後3ヶ月時点 | 77.8% | 85.3% | 69.9% | 84.7% |
就職後1年時点 | 60.8% | 68.0% | 49.3% | 71.5% |
[引用]独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構:障害者の就業状況等に関する調査研究;2017.4
厚生労働省の報告では、障害者の離職理由の代表例として、以下のようなものあげています。
- 職場の雰囲気・人間関係
- 賃金・労働条件が不満
- 仕事内容が合わない
障害者の職場定着に向けた対策
「職場の雰囲気・人間関係」「仕事内容が合わない」という理由から、障害者が入職前に感じる職場へのイメージと入職後の実態にギャップが有るという状況が離職につながっていることが考えられます。
対策として、実際に就職する前に職場の雰囲気や仕事内容を経験できるような仕組みが必要です。
他で、「賃金や労働条件が不満」という事情を考えると、入職当時は問題なかった労働環境等が時間と共に自身に合わなくなるということも考えられます。これは、障害者の特性として、体調が良いときと悪い時で、職場環境の合う・合わないが変化している可能性が考えられます。企業側からすると、なかなか完全な配慮を提供することが難しいため、障害者自身が自分の体調変化を感じ取り、必要な配慮を企業に相談する必要があります。
実際に受けられる!障害者が職場に定着するための支援内容
障害者が一般就職した後、職場に定着するために受けられるサポートがあります。
以下の内容は代表的なものです。
- 体調の自己分析支援
- 企業への実習・体験
- 適正のある職場の開拓
- 就職後の定期的な相談
それぞれを見ていきましょう。
体調の自己分析支援
自身の病気や障害をより深く知ることで、適切な対応を取ることができます。自己分析は、「体調面」だけでなく、「作業時」や「対人関係」など、障害が影響する様々な場面を想定して作成することが可能です。各場面で、「自分の特徴」を明確にして、「対処法」「周りにお願いしたいこと」を文章にすることで、就職先の企業としても必要な配慮ポイントを理解することができます。
企業への実習・体験
入職後に、「思っていた場所と違う」「雰囲気が合わない」という事態を防ぐためには、事前に企業でお仕事を体験することが大切です。企業に実習・体験を相談し、入職前に職場の状況を深く理解できるように手配しましょう。
適正のある職場の開拓
自身の体調を理解することで、適正のある職場が理解できます。職場の適性はとても大切です。例えば、パソコンが苦手な方が、事務職に就職してしまうと、毎日の仕事が強いストレスとなります。自身の得意不得意を明確にすることで、「自分に合った職場」を探して、就職することができます。職場の適性は、「自分自身で把握すること」と「第3者に評価してもらうこと」の両面から把握する必要があります。地域の就労支援事業所等で評価してもらう機会を設けましょう。
就職後の定期的な相談
事前に丁寧に準備しても、いざ就職すると、必要な配慮が日々変化します。自分自身で相談できると良いのですが、話題をきりだでないなど、難しいこともあるでしょう。その対応として、福祉の専門家が職場に訪問して、障害者との面談で職場での課題を確認する方法があります。企業側のへの相談も、専門家が仲介することで、障害者自身が職場に伝えられないことが相談でき、適切かつ迅速な対応を企業から得られます。
三重県にもある!障害者の職場定着を支援する機関
前述のような障害者の職場定着を支援する機関は、三重県にもあります。主に以下の窓口が当てはまります。
- 就労移行支援事業所
- 障害者就業・生活支援センター
- 地域障害者職業センター
簡単に見てみましょう。
就労移行支援事業所
障害者が就労に必要となる技術や知識を学び、原則2年以内に一般就職を目指す機関です。行政の認可を受けているため、必要な職員や訓練環境などが整備されています。民間企業も運営が可能なため、いろいろな特色を持った様々なサポートを受けることが可能です。就労支援事業所ミライクでは、一般就職のスキルだけでなく、「食から体調の安定→管理栄養士監修の食事を無料で食べられる」「医療との連携→看護師が配置されている」など、手厚いサポートを提供しています。

障害者就業・生活支援センター
通称「ナカポツ」です。働く意欲のある障害者を、福祉、保健、生活面でサポートします。障害者のニーズ次第では、近隣の就労移行支援事業所等と連携することもあります。三重県内にも数カ所あり、気になる方はお住まいの近くのナカポツに問い合わせいただければと思います。
地域障害者職業センター
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営しています。障害者に対して職業リハビリテーションを提供するのみならず、企業に対する障害者雇用のサポートなど、障害者と企業の両面を支援する窓口です。各都道府県に1箇所設置されています。
三重障害者職業センター
ホームページ:https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/mie/index.html
所在地:三重県津市島崎町327-1
TEL:059-224-4726
Email:mie-ctr@jeed.go.jp
まとめ
障害者が職場に定着するために受けられる支援について解説してきました。個人よって程度は変わりますが、障害は環境変化に影響を受けやすいこともあり、職場定着をひとりで実現することは、なかなか難しいといえます。しかし、障害者の職場定着をサポートする窓口は市区町村に複数あり、自分に合っている機関を見つけることで、定着の可能性が高まります。ここで紹介した方法以外にも、障害者が職場定着を実現するための手段はあります。就労支援事業所ミライクでも、障害者の一般就職やその後の定着をサポートしていますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。